『東京物語』

父が青森から仕事で上京してきた。仕事で定期的に東京には来るらしく、普段は新宿あたりに泊まって、そのまま仕事〜宴会〜泊まり〜帰青と、こんな感じらしい。

なんだけど今回は違った。なぜなーら「兄が引っ越すっていうべな。おやぢどしてはな、見ねばまいねべや。」だってさ。てことで、夕方4時ごろになって携帯に「こいがらそっち(立川)の方さ行ぐはんで」と連絡が入る。これからですか!パワーあるなぁ。て言っても、こっちはまだまだ仕事中だし、兄も会社行ってるし、当然、うちのカミさんも会社行ってるのだ。誰も相手できないんだよな。まるで『東京物語』だ。おばさん家でも行けって言うか?

で、なんだかんだと時間が過ぎ、暗くなったあたりで日野の新・兄宅を外からだけ(つまり鍵が無いので入れないw)見た父が「これからそっちの会社に行くはんで。近けーんだべ?」と。近いっちゃ近いけどなぁ、歩きの人にはキツイぞ。とか思いつつ、こっちはまだまだ仕事中だし、兄も会社行ってるし、当然、うちのカミさんも会社行ってるのだ。誰も相手できないんだよな。まるで『東京物語』だ。熱海でも行けって言うか?

で、更に時間が過ぎ、父が来たらもうその足で一緒に新宿まで行こう!と一気に残務を片付けに入った所で、「いやいやいや、たいしたもんだじゃ。会社だじゃな。」と父が現れる。あのー、どんな会社だと想像してたんでせうか。で、うちの会社の乱雑な倉庫(むしろ、その乱雑さがモノで溢れてて商売してるように見えたらしい。)を背景に記念写真を!とか言ってたら社長が帰社。「いやいやいや、どーもどーも。」と御挨拶。うちの父と社長が会うのは開業当初以来(初めての借り入れ時の保証人を依頼したのだ)。「お元気そうで何よりです」と、二人が世間話をしてる最中に、脱兎の如く残務を一気に片付ける。「ち、何もこんな時に来なくてもさぁ」と杉村春子なら言ってる所だ。

で、なんとか切り上げ(というか「後は頼む」と社長へ)、立川まで車で移動してから電車で新宿まで移動。父と二人っきりでの行動って、思い返すとあんまり記憶にない。必ず、母が一緒か兄が一緒かだったような気がする。来月、中国に旅行いくんだとさ。中国地方じゃないヨ。いいなぁ、豪華客船揚子江の旅。この間のサッカーアジアカップ反日ブーイングかまし重慶に行くんだと。「尖閣諸島は日本のモノだ」とかのプラカードもって煽ってくるってのはどうだ。オレならやるぞ。行かないけど。

ホテルで一休みしつつ、兄とカミさんの到着を待ってから夕飯へ。騒がしい所を避けて小ぢんまりした小料理屋で飲み食いする。壁に柔道の山下が店のおばちゃんと一緒に写っている写真が飾ってあった。関係ないけど。サンマが美味しかった。ワイワイ騒いだあと「じゃ、また!!」とかいってホテルの前で父と別れた。




そしてまさか…なーんてね。こっから先は東京物語を見てからにしてくださいぃぃぃ。って、オイ!なんてブキミな引きだ。




いや、映画のようなオチにはならないですから。安心してください。なったら困りますから。服もってないんですから(←そこかよ)。忙しくてナ(←オマエモカー)。まあ、今回は父だけだから大丈夫だろ。(たぶん)


さぁ、皆さん一緒に祈りましょう。


原節子のような兄嫁をオレに!!!!!!!!!」