『皇帝ペンギン』☆☆☆

「ペンギンに癒されたい」と願うカミさんの希望に押されて『皇帝ペンギン』を見に行く。


流暢な日本語を操る皇帝ペンギン達。実際は言葉よりも切実に叫んだり泣いたりする「クエー!」という声の方がココロに響いてくる。

ペンギンの哀しいサガというか持って生まれた運命を過酷に表現するなら、もう半年ほど撮影を延長して海で遊びまくって、そして次の年、再び「氷の行軍」が始まるまでのループを書いた方がしっくりくるような気がした。←かなり長くなっちゃうけど。



根本的に「保守派」な生き物なんだな。地球の方が革新に近いぞ、特に最近(人間という工作員の所為だという話もあるが)。「南極がいつまでも南極だと思うなよ!」という地球の方針に皇帝ペンギンは対応できるのだろうか。

「クエー!!!(いっつもより寒ぃぃぃ!!!」
「クエェー!!!(タマゴ凍るぅぅぅ!!!)」
「クエエ?(もっと暖かい所いかね?」
「クエ!!!(掟破りは御法度だべ!!!)」
「クエックエッ!(んだ!んだ!)」
「クエ!!!(掟破りは御法度だべ!!!)」
「クエックエッ!(んだ!んだ!)」
「ク!クエエッ!!!(だってぇ!このままだば全滅だべな!!)」
「クエ!!!(掟破りは御法度だべ!!!)」
「クエックエッ!(んだ!んだ!)」
「クエ!!!(掟破りは御法度だべ!!!)」
「クエックエッ!(んだ!んだ!)」


これを3万回ループ。そして夏が来る。


しかしまあ、アニメなら許されるレベルなんだが、ペンギンのココロを人間が代弁するという神の如く奢った演出がイマイチ。何も語らず何も説明しなくても何となく判ると思うんだが。『人類創世』で原始人が流暢に日本語話すようなもんじゃね?この映画って。



まあ、全てに勝る感想はアッチだ。


「クエエエエ!!!(アザラシ恐えーーー!!!)」



ちなみに、この映画の後に鶏肉喰いに行った。うめぇ!オレはアザラシ!くくーくちゅーくクーククチュー!どうせならセイウチとアザラシも喰ってみたい。>人間最強(←タコロボット登場までの期間限定)