呪いのビデオか?

深キョンのアレが見当たらず


昨日、家に帰ると1本のビデオが郵送(実際は転送)されてました。送り主は立川の新築マンションの販売会社です。


「もう引越ししてるとは思うまい(邪笑)」と、必死に「最後の販売です!」とアピールしている手紙を醒めた目で見やり「必死ダナー」などと笑って見ていたのです。

で、カミさんと夕飯を食いながら「そういえばこんなのが来てたで」とヒマつぶしにビデオを取り出しビデオにかけてみました。カミさんも「おぉおぉ、あそこかー」とか笑いながら。


冒頭、立川駅が!ルミネが!伊勢丹が!ビッグカメラが!と、現在の立川駅北口周辺が写るので、二人して「これは将来「なつかしー」といか言える記念ビデオになるな」とか笑いながら見てました。

営業らしきマイクを持った青年が「さぁ!もうマンションに付きました。えー、ワタシの足で6分半!そこの新しい道路が完成すれば5分ぐらいという好条件ですね!」と。ほぼ二人同時に「どんな早足ダヨォ!」とツッコミを入れ、更に「あの線路に対して平行に建ってるって事は、このマンションの入り口から一番遠い部屋はマンション入ってからどれくらい歩くんだろう?」とか「中央線に隣接って割りに高層にしなかったのは地元住民と揉めたのかな」などと、卵が少ない親子丼をわしわし食いながら文句を言い合ってました。

「オートロック完備で安全ですね!」と青年。「ま、今どき当たり前だよな。」とオレラ。「入ると優雅に絵画のギャラリースペースがお出迎えです。」と青年。「おおーすげーすげー!でもこうゆうのって、要は自分達に向けてじゃなくてお客さんとか呼んだ時に「おおお」とか言わせる為のものだよねー」とオレ。「ま、こーゆうのに弱いんだけどねー」とカミさん。

マンションのミニチュア全景が写ると、「へー、シアタールームとかあるよ」「広い中庭だねぇ」と。更に部屋へ入って説明を続ける青年。「ああー、広いキッチンだねぇ」「あ、このカウンターキッチンなんか丁度うちが欲しい感じのヤツだよね。こんなのが据付なんだねぇ」「床暖房かー、便利そうだな」「うわー…風呂場ひろいなー…」「……なんか、新しいねぇ…」「…ま、こうゆう新しいマンションも5年ぐらいすれば古く感じるんだろうけどねぇ…」「…………でも広いよねぇ………」「…………そうだねぇ…………」



ビデオの最後に、中央線のオレンジ電車がガタァンゴトォンと通り過ぎてる最中に、スーっと二重サッシが閉められてシーンとした中、「どうです!この防音対策!」と満面の笑みで答える青年。ちょっとだけ殺意が。


無言で食い終わったどんぶり等を狭いキッチンへ運び、ディスポーザーなどあるわけもないので生ゴミをビニール袋に入れ、ふーとため息を付くカミさんを横目に、送られてきた手紙をゴミ箱へ入れビデオテープを取り出すオレ。


こんなビデオありますが必要な人は連絡ください。