ホールインワンの味

オランダ系


会社を早めに切り上げようとした日に限って夕方に忙しくなる。バタバタしつつ結局いつもと同じぐらいの時間に終了。その時間から渋谷まで行くってのは限りなくオレの辞書には無い行動だったりする。
というか渋谷以外なら有りなんだけど。

とりあえず、開始時間ちょっと前ぐらいに東中神を出る。立川乗換え新宿乗り換えで渋谷まで。

久し振りの渋谷で恐いお兄さんに絡まれないようになるべく人の目を見ないで遠くを見るように早足で歩く。歩く歩く歩く。いつのまにか渋谷区役所まで来る。???…激しく通り過ぎたらしい(笑)。未だにスペイン坂ってどれ?状態のオレとしては、一瞬、このまま帰るって選択さえもアリか?というパニックに陥るも、ここは渋谷だ。日本人に舐められちゃいけねえ!と気丈に若者達の前でコソコソと地図を開く。

ようやく店近辺まで到達。店の看板があったので階段を降りる。恐そうな兄ちゃんが階段途中でたむろってる。殺される前に通り過ぎる。降りる。降りる。おかしい。地下1階のはずだ。入り口が無い。降りる。ライブのチラシがベタベタ貼ってる。おかしい。ただの飲み屋のはずだ。降りる。壁に落書きが始まる。まずい。おかしい。間違ったようだ。きっと次の角を曲がるとそこには鋲だらけの皮のツナギを来て30cmはゆうに有ろうかというモヒカンでピアスだらけの男がいるのだ。間違いない。という事でUターン。たむろってる兄ちゃんたちに絡まれないように緊張して戻る。まるでロスタイムで失点しないようにビクビクしながらプレイする加地さんのようだ。しかし、絡まれることなく地上に戻って隣の隣ぐらいに入り口発見。ようやく目的地到着。





という流れで、1時間近く遅れて参加。場に入ると皆さん既にテンションが上がっているので軽く置いていかれる。とにかくビールを飲んで飯を食う。ビールをのんでビールを食う。そんな感じ。みなさんゴルフ狂と言ってる割には話がSMだとか兄貴はMだとかわけのわからない方向に話が咲く。続きは19番ホールじゃなくて28番と37番だって事も教わった。奥が深いぞ、大人の集まりは。

とりあえず判った事は、ホールインワンは打った方よりも見てた人の方が盛り上がる、という事らしい。とりあえず、どっちも経験したい。