愛と死をみつめて

現代のマコに認定。


第1夜・第2夜と合わせて5時間もの大作ドラマである。監督は犬童一心。犬童監督と言えば『ジョゼと虎と魚たち』で池脇千鶴をアレした人だ。あと『金髪の草原』でヒロスエの元カレを主役に抜擢して沈没した監督でもある。そういや『タッチ』もこの人なんだよね。見たかったけどまだ見てないや。

という監督が演出を手がけたわけで、今回はヒロスエがきっとまともに撮られてると推測してみた。



始まって5分した所でのヒロスエのセーラー服にツインテールで凍った。



まあ、そんなお宝シーン+ヒロスエの美しい背中+眼帯姿という余りにもオレのフェチ心を持て弄ぶようなサービスカットもありながらも、あんまりふざけてアハハハと笑うドラマではなかったのだが、吉永小百合の『愛と死をみつめて』映画版に比べればとても判り易く良い出来だったと思う。長いけど。


今おもえば、吉永さんの演出ははなっから第三者的な「なんて可愛そう」というミコの描写だったが、今回のヒロスエの演出は真逆。亡くなった本人の気持ちなどは本人にしか判らないのは当然だが、今作のヒロスエの方がリアルに感じる。ファン心理、いやいや、恋人心理を抜いても今回のヒロスエの方が大嶋ミチ子という人が魅力的な人だったんだろうと想像させてくれた。やっぱね、ヒロインやるからには惚れてこの人(役本人)が死んだら生きていけないヨヨヨとかぐらい思わせてくれるヒロインであって欲しいじゃない。



んがしかし、


草なぎくんのマコの演出はイマイチだったなぁ。アレは映画の浜田光夫の方がリアルに河野実という未完成な男を出し切ってた(演出かどうかは疑問だが)。考え無しって言ったら可哀想かもしれないけど、そうゆう猪突猛進型なパワーがカレの唯一の魅力だったわけで、草なぎくんだとソコまで強引な愚直さが感じられないんだよね。しかも、今回のドラマでは番宣でも「カレがなぜに本を出した後に批判されたか」などの事情とか本心が語られた…とされてるんだけど、どう見ても納得できる話になってないという(笑

ま、若気の至りっていうかなんていうか。序盤で出てくる小雪さん演じる女性の手紙の「もっと勉強してください。」という一言が全てを現していたと思う。

てわけで、見ながら思ったんだが、このマコの配役に適任なのは、永田寿康議員ではないか?なーんて。


ちなみにお父さん役はやはり笠智衆の圧勝だった。